空き巣被害の多くは「窓」からの侵入によって発生しています。玄関や勝手口の鍵をしっかり閉めていても、窓の防犯対策が不十分だと、簡単に侵入されてしまう可能性があります。特に、1階やベランダに面した窓は狙われやすいため、適切な防犯対策を行うことが重要です。そこで本記事では、空き巣が窓から侵入する主な手口と、防犯性の高い窓にする方法を5つ紹介します。

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窓から侵入する主な手口

空き巣が窓から侵入する際には、いくつかの典型的な手口があります。ここでは主な手口を3つ紹介します。

• ガラスを破る
• 無施錠の窓から侵入する
• サッシを外す

ガラスを破る

空き巣の侵入手口として最も多いのが「ガラス破り」です。これは、ドライバーやハンマーなどの工具を使って窓ガラスの一部を割り、そこから手を入れて窓の鍵を開ける方法です。なかには、鍵の周辺だけを割る「こじ破り」や、バーナーでガラスにヒビを入れて割る「焼き破り」などの手口を使い、音を抑えながら侵入しようとするケースもあります。

無施錠の窓から侵入する

無施錠の窓から侵入するケースも少なくありません。特にベランダや浴室の小窓など、人目につきにくい場所にある窓は、鍵をかけ忘れてしまうことが多いため、空き巣に狙われやすいです。

サッシを外す

サッシごと外して侵入する手口もあります。古い住宅の引き違い窓や窓の立て付けが悪い場合などは、サッシが外れやすいため、侵入リスクが高まります。

窓の防犯対策

窓の防犯性を高めるには、さまざまな対策を組み合わせることが効果的です。ここでは、防犯性を向上させる5つの方法を紹介します。

• 防犯フィルム
• 補助錠の設置
• 面格子・シャッターの活用
• 防犯アラームやセンサーライトの設置
• 強化ガラスや防犯ガラスへの交換

防犯フィルム

防犯フィルムを窓に貼ることで、飛散防止効果や耐貫通性能を向上できます。防犯フィルムは粘着力が高いため、ガラスが割れても破片が飛び散らず、簡単に穴を開けられません。ただし、フィルムの貼り方に隙間があると効果が弱まります。正しく施工することが大切です。

補助錠の設置

補助錠を追加することで防犯性を高められます。補助錠には、窓が少し開いた状態でもロックできるタイプや、クレセント錠に専用の鍵をかけて外部から開けられなくするタイプなどがあります。両面テープのみで簡単に取り付けられるものもあるので、賃貸の場合も使用しやすいでしょう。

面格子・シャッターの活用

物理的に窓を守る方法として、面格子やシャッターを設置するのも効果的です。面格子は窓の外側に取り付ける金属製の格子で、侵入を困難にします。ガラス破りや強引な侵入を防ぐには、シャッターが有効です。最近では、防犯性を高めたデザインの面格子や、リモコン操作が可能な電動シャッターも登場しているため、利便性と防犯性の両立が期待できます。

防犯アラームやセンサーライトの設置

窓の防犯対策として、防犯アラームやセンサーライトの活用も有効です。窓に取り付ける振動検知型の防犯アラームは、ガラスが割られると大きな音を出し、侵入者を威嚇します。また、窓の周辺にセンサーライトを設置すれば、不審者が近づいた際に自動でライトが点灯し、人影に気付けます。

防犯ガラスへの交換

窓ガラス自体を強化する方法として、防犯ガラスへの交換も1つの方法です。防犯ガラスには、2枚のガラスの間に特殊なフィルムが挟まれています。そのため、ガラスが割れても破片が飛び散らず、穴が開きにくい構造になっています。なかでも「防犯建物部品」と呼ばれるCPマークの付いた製品を選べば、窓の防犯性能をより向上できます。

窓の防犯対策を行い、安全性を高めましょう

窓は、空き巣の侵入経路として最も狙われやすい場所ですが、適切な対策を行うことで侵入を防げます。防犯フィルムや補助錠の設置、面格子やシャッターの活用など、さまざまな対策を組み合わせ、安全性を高めましょう。