侵入しやすいベランダの特徴は?危険を回避する6つの防犯対策を紹介
住宅を対象とした窃盗犯の多くは、ベランダや窓を侵入経路としています。2階以上のベランダでも侵入されるケースは少なくないため、注意が必要です。本記事では、侵入対策が必要なベランダの特徴と、具体的な防犯対策を紹介します。
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ベランダの防犯対策が重要な理由
警視庁のデータでは、住宅における侵入窃盗の半数以上が、縁側やベランダ、居室の窓から侵入していることが示されています。1階は特に狙われやすいため、鍵をかけるだけでは突破されてしまいます。また、2階以上でも足場があれば狙われるケースもあるので、階数に関わらずベランダの防犯対策をしっかり講じておく必要があるのです。
参考:警視庁ホームページ
侵入対策が必要なベランダの特徴
空き巣に狙われるおそれのあるベランダの特徴には、以下の5つが挙げられます。
- 死角に設置されている
- 透過率の低い柵や高い外壁で覆われている
- 築年数が経っている
- 周囲に足場がある
- 公園や駐車場が隣接している
死角に設置されている
マンションなど集合住宅のベランダは、周囲からの視線を遮る目的で、外から見えにくくなっています。死角が多いと、窃盗犯や不審者が身を隠しやすいため、注意が必要です。
透過率の低い柵や高い外壁で覆われている
透過率の低い柵や高い外壁は、プライバシーを保護する観点では高い効果が期待できます。しかし、空き巣や不審者が敷地内に侵入した際は、隠れ場所となってしまうため、注意が必要です。
築年数が経っている
築年数が経った住宅は、窓や扉の防犯性が最新のものより低い傾向があります。狙われやすいため注意が必要です。
周囲に足場がある
2階以上のベランダでも、周辺にカーポートやゴミ置き場、エアコンの室外機などの足場があると、窃盗犯が侵入しやすくなってしまいます。宅配ボックスや脚立など、動かせるものが置かれている場合も狙われやすくなるため、注意しましょう。
公園や駐車場が隣接している
公園や駐車場は不特定多数の人が出入りするため、普段見慣れない人がいてもあまり気になりません。また、車や公園の植木や柵を足場にしてベランダへ侵入することも考えられます。
ベランダの防犯対策6つ
窃盗犯の侵入防止に効果的なベランダの防犯対策は以下6つです。
- 防犯カメラを設置する
- 防犯ライト・ブザーを設置する
- 柵に忍び返し・有刺鉄線を設置する
- 窓に補助鍵を設置する
- 窓に防犯フィルムを貼る
- ベランダに物を置かない
防犯カメラを設置する
防犯カメラは、防犯意識の高さをアピールできる防犯アイテムです。窃盗犯は夜間に侵入するケースも多いため、設置する際は夜間撮影機能があるものを選びましょう。
防犯ライト・ブザーを設置する
防犯ライトや防犯ブザーには、光や音で不審者を威嚇すると同時に、異常を知らせる効果もあります。比較的安価なため、ベランダへのアクセス経路が複数ある場合は、各所に設置することをおすすめします。
柵に忍び返し・有刺鉄線を設置する
忍び返しとは、塀や柵の上に設置する先が尖ったアイテムです。忍び返しや有刺鉄線をベランダや軒先、雨どいに設置することで、窃盗犯の侵入を防ぎます。
窓に補助錠を設置する
窃盗犯の多くは、窓ガラスを割って鍵を開けて侵入してきます。補助錠を取り付けておくことで、侵入までの時間稼ぎができる他、侵入に時間がかかる印象を与えられるため、犯行を諦めさせる効果も期待できます。
窓に防犯フィルムを貼る
窓からの侵入を防ぐには、防犯フィルムも効果的です。ガラスが割れにくくなるので、災害時のガラスの飛散も防げます。
ベランダに物を置かない
ベランダで観葉植物を育てる人は多いですが、大きな植物は目隠しに使われてしまうケースがあります。置いているゴミなどが、放火魔に狙われるおそれもあるため、ベランダは常にキレイにしておくことを心がけましょう。
ベランダの防犯対策を講じて家の安全性を高めよう
窃盗犯の多くは、ベランダや窓から侵入してきます。特にベランダは死角になることも多く、狙われやすいため、十分に防犯対策を講じる必要があります。ベランダの周辺には足場となるものを置かないようにして、防犯カメラやライト、ブザーなどを設置しましょう。また、窓には防犯フィルムを貼り、補助錠を取り付けて侵入を防ぐ対策を講じておくことも大切です。