家のUVカットには窓ガラスフィルムがおすすめ!効果や選び方を紹介
窓から差し込む日光は家の中を明るくしてくれますが、同時に紫外線も室内に入り込んできます。紫外線は、肌の老化やシミの原因だけでなく、家具や床の色褪せにもつながります。そのため、室内に入る紫外線量を減らす対策が必要です。本記事では、窓から入る紫外線の種類や影響、UVカット対策の方法を詳しく紹介します。
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窓から入る紫外線の種類と量
窓ガラスは外部と室内を隔てる役割を果たしていますが、紫外線を完全に防ぐのは不可能です。ここでは、紫外線の種類と、窓ガラスを通過する紫外線量について説明します。
紫外線の種類
紫外線は、波長の長さによってUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)、UVC(紫外線C波)の3種類に分けられます。それぞれ、人体や物に与える影響も異なります。
UVAは地上の紫外線のほとんどを占めており、長期的に浴びるとシミやしわの原因になるおそれがあるので注意が必要です。ガラスを通過するため、室内にいても影響を受けます。UVBは、主に日焼けや炎症の原因となる紫外線です。窓ガラスによってある程度は遮断されますが、完全には防げません。UVCは大気のオゾン層によってほぼすべてが吸収されるので、地上には届かないといわれています。
窓ガラスを通過する紫外線の量
一般的な窓ガラスは、紫外線の一部を遮るものの、完全には防げません。例えば、通常の1枚ガラスは60~80%の紫外線を通過させるといわれています。すりガラスや網入りガラスも、デザインによる差はあるものの、基本的には1枚ガラスと同程度の紫外線を通します。
紫外線対策の必要性
紫外線は、私たちの健康や住環境にさまざまな影響を及ぼします。ここでは、人体と家のインテリアに対する紫外線の影響を詳しく紹介します。
人体への影響
紫外線は、皮膚や目に悪影響を与えるものです。UVAは真皮まで到達して肌の老化を早め、しわやたるみの原因になります。UVBは日焼けや皮膚がんのリスクを高める要因とされています。室内にいても、窓ガラスを通過した紫外線を浴び続けると影響を受けるため、注意が必要です。
家具・床・カーテンへの影響
紫外線は、家具や床、カーテンの色褪せや劣化を引き起こします。特にフローリングや木製家具は、紫外線を浴びると徐々に色が変わり、見た目が損なわれてしまいます。カーテンやソファの布地も紫外線によって劣化しやすくなるため、窓のUVカット対策をしっかり行うことが大切です。
UVカットフィルムの効果と選び方
紫外線対策として、最も手軽に導入できるのがUVカットフィルムです。ここでは、UVカットフィルムの効果と種類、選ぶ際のポイントについて解説します。
UVカットフィルムの効果
UVカットフィルムには、窓からの紫外線を99%以上カットできるものもあります。室内に入る紫外線量を大幅に減らせるため、肌や家具への影響を抑えることが可能です。遮熱効果を兼ね備えたフィルムを活用すれば、夏場の暑さ対策もできます。
UVカットフィルムの種類
UVカットフィルムにはさまざまな種類があるため、目的に応じて選ぶことが重要です。透明タイプのフィルムは、視界を確保しながら紫外線を防ぎたい場合に適しています。一方、ミラータイプはプライバシー保護にも役立ち、外からの視線を遮りつつ紫外線をカットできます。フィルムによって価格も異なるため、用途に合わせて最適なものを選びましょう。
選ぶ際のポイント
UVカットフィルムを選ぶ際は、紫外線カット率が99%以上のものを選ぶと効果的です。また、透明タイプやミラータイプなど、目的に応じた種類を選びましょう。遮熱効果のあるタイプは、夏の暑さ対策にも役立ちます。フィルムの種類が決まったら、サイズを確認します。貼りたい窓ガラスの大きさを測り、ガラスよりも5~10cm程度大きいものを選ぶと安心です。
UVカットフィルム以外の紫外線対策
UVカットフィルム以外の紫外線対策を3つ紹介します。
- カーテン・ブラインド
- 窓用UVカットスプレー
- 紫外線対策ガラス
カーテン・ブラインド
窓からの紫外線をカットするには、カーテンやブラインドの使用が有効です。室内を明るく保ちつつ紫外線を防ぎたい方は、UVカットカーテンを選びましょう。防犯対策をしたい方や、眩しすぎる日差しを抑えたい方には遮光カーテンもおすすめです。
ブラインドやロールスクリーンの角度を調整することで、光をコントロールしながら紫外線を防げます。デザインや機能性を考慮しながら、部屋に合ったものを選びましょう。
窓用UVカットスプレー
手軽に紫外線対策したい場合は、窓用UVカットスプレーが便利です。スプレーするだけで窓ガラスにUVカット効果を付与でき、施工の手間が少ないのが魅力です。ただし、ムラなくスプレーを吹き付けるのが難しい場合があります。効果も一時的なため、定期的な塗り直しが必要です。
紫外線対策ガラス
窓の根本的な紫外線対策として、紫外線カット機能付きのLow-Eガラスなどへの交換も有効です。これらのガラスは、通常の窓より紫外線カット率が高いうえ、断熱効果も期待できます。ただし、交換にはコストがかかるため、リフォーム時に検討するのがおすすめです。
窓からの紫外線をカットして快適に過ごしましょう
窓から入る紫外線は、人体や家具にさまざまな影響を与えます。UVカットフィルムやカーテン、特殊ガラスを活用して紫外線を遮断し、快適な住環境を作りましょう。