日本は自然災害のリスクが非常に高い国です。全国で頻発する地震や、各地で突風や竜巻も発生しています。また、台風も年々巨大化してきており、こうした災害への備えが常に求められています。防災対策の一つとして飛散防止フィルムは、地震や台風、竜巻やダウンバーストによる自然災害において有効な保護手段となります。飛散防止フィルムを貼ることで、ガラスが割れた際の破片が周辺に飛び散ることを防ぐことができます。これにより怪我などの二次災害を防ぐことができます。BCP(事業継続計画)対策には、飛散防止フィルムが必要とされています。
飛散防止フィルムの効果と性能
飛散防止フィルムは、無色透明で最もスタンダードのフィルムになります。
ガラスフィルムの基本性能として、飛散防止と紫外線(UV)カットのどちらも備わっています。※一部目隠しを除く
飛散防止フィルムと紫外線カットフィルムはどちらも同じフィルムで、目的によって呼び方が変わります。
飛散防止フィルムの検証
こちらは、飛散防止フィルム(50μm)を貼ったガラスを割って飛散防止効果を検証した動画になります。
実際に飛散防止フィルムを施工した後で、ガラスが割れた場合にはこのような状態になります。
フィルムにガラスがしっかりと密着するので、飛散したガラスの破片で怪我をするリスクも大幅に軽減できます。
防災対策のみならず、お子様がガラスに衝突してガラスが割れた時の怪我防止にもなります。
飛散防止フィルムの検証動画(画像をクリックすると動画が見られます)
無色透明
飛散防止フィルムは無色透明なので、窓ガラスに貼っても見た目は変わりません。
「本当に貼ってあるの?」と近づいて見ないと分からないほど違和感がなく、室内の明るさや景観を損なう心配もありません。
飛散防止
地震や災害、お子さんやペットの衝突事故などで、万が一ガラスが破損した際の飛散を防ぐことで怪我防止につながります。
さらに、飛散したガラスの破片を踏んで怪我をするなどの二次災害を防ぐ効果も期待できます。
養生テープは飛散防止として有効なのか?
窓ガラスに養生テープやガムテープを貼っても大きな効果はありません。
もし強風で飛んできた物が窓ガラスに当たった際、テープが貼っていない部分は簡単に割れてしまいます。
見た目もよくありませんし、テープを剥がす際に跡が残ってしまうので、窓ガラスにテープを貼るのはおすすめできません。
強風で窓ガラスが割れると天井や屋根が吹き飛ぶ?
台風の暴風で飛来物が飛んできて、窓ガラスがわれていますと、割れた窓ガラスから強風が室内に入り込みます。すると、強風の猛烈な圧力が屋根を引き上げる力に加わって、天井や屋根を飛ばしてしまいます。2019年に関東を直撃した台風15号では、窓ガラスが割れた影響で屋根が吹き飛ぶ被害が多数発生しました。
飛散防止フィルムの選び方
飛散防止フィルムを選ぶ際の基準として、厚さ、硬度、透明度があります。
フィルムの厚さは、耐久性と保護能力に影響し、厚いフィルムほど保護能力は高くなります。
硬度はフィルムが日常の摩耗や衝撃にどれだけ耐えられるかを示し、高硬度のフィルムほど傷がつきにくいです。
透明度は、フィルムを通しての視界のクリアさに影響し、高い透明度は視覚的な違和感を最小限に抑えます。
これらの要素を適切に組み合わせることで、目的や使用環境に合わせたフィルムを選択できます。
厚さ50μm(0.05mm)
・一般的な窓ガラスのサイズの飛散防止対策として最低限必要となる厚さになります。
・地震時などの揺れに起因するガラス破損時の飛散防止としてお考えのガラスにお勧めです。
・飛散防止効果はガラスフィルムの共通性能として、遮熱フィルムや目隠しフィルムなどにも備わっています。※装飾フィルムなど一部製品を除く
・ガラス全面に貼る必要があります。大きなガラスの場合は、ガラス中央で貼り合わせる突きつけ貼りや重ね切り方法にて施工します。
厚さ100μm(0.1mm)
・大きなガラスや、強風の影響を受ける場所などで最低限必要となる厚さになります。
・戸建てやマンション低層階の風通りの良い立地の建物にお勧めです。
・出窓やシャッター等が設置されていない窓ガラスにもお勧めです。
・ガラス全面に貼る必要があります。大きなガラスの場合は、ガラス中央で貼り合わせる突きつけ貼り方法にて施工します。
厚さ200μm(0.2mm)
一般的な飛散防止フィルムと比べて約4倍の厚さがあるため、台風時の飛来物対策として効果が期待できます。
厚みのあるフィルムですが、施工後の仕上がりは50μmのフィルムと比べても透明度はほとんど変わりません。
侵入防止対策をご検討されている場合には、200μm(0.2mm)ではなく防犯フィルム(侵入防止フィルム)300μm(0.3mm)をお勧めします。
<こんな方におすすめ>
・家具やフローリングなど日焼け対策をしたい方
・地震や台風の防災対策をしたい方
・子供がガラスを割って怪我しそうで心配な方